松元教貢歯科医院からのお知らせ
抜歯即時インプラントで重要なことは、インプラント前の処置にある。
抜歯即時植立インプラント治療が、嫌な手術が1回で済んでしまう、と言うことで良く宣伝をされています。
でも、実は抜歯即時植立インプラント手術は、本当の姿は、抜歯同時病巣徹底除去、その後骨再生GBR処置、歯茎再生処置を伴うインプラント植立手術である、と言うものなのです。
単純に抜歯即時植立インプラント、と言うと簡単に歯を抜いて、その穴にインプラントを差し込むだけで易しいものなんだろう、と思ってしまうかも知れません。
業界内も安易に宣伝しているからいけないのです。
抜歯即時植立インプラントの実態は、抜歯される歯には抜歯される理由がそれなりに必ずあり、抜歯と同時に根に付着したり、骨にこびり付いていたりしている病巣を徹底的に取り切らなければいけないし、しかも抜歯するときに骨とか歯茎とかも出来る限り傷付けないように細心の配慮が必要になりますし、病巣を取り切った骨の中は非常に凸凹していて植立するのが難しい、と幾つものハードルを超えなければいけない、中々難しい手術なのです。
ですから、抜歯即時植立インプラントと言いながらも、手術の重要なことは抜歯と病巣の除去、その部位の条件を整えることに殆どの重要点が集中しているのです。
ある意味、抜歯即時植立ではインプラント植立は付加的な処置、2次的な手術である、と言っても過言ではないかと思います。
綺麗に抜歯し、明るく大きく拡大されている視野で、極小さい器具とかを用いて、徹底的に隅から隅まで見て病巣を取り切る、それが何よりも重要なのです。
これが好い加減だとせっかくのインプラントも脱落してしまうことでしょう。
案外、抜歯即時植立の成功率は90%あるかないかだ、と影で囁かれていますが、実態はもっと低いだろう、と私は推察しています。
何故なら、昔に比べると、抜歯即時植立が言われることが少なくなっているからです。
抜歯即時植立で重要なことは、インプラント前の処置にある。
とても重要なことですから、良く覚えて下さい。
因みに、私自身の成績は99%以上ですので、ご安心下さい。
投稿日:2012年6月6日 カテゴリー: