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松元教貢歯科医院からのお知らせ

生きていること、QOL、ADLと歯科の関連

口から食べられること、好きなものを口から取り入れられることは、動物が動物であることと密接に関連しています。

人も勿論動物の一種でしかありませんから、食べられることは凄く大きな意味があります。

しかし、近代医学の発展は、人が口から食べられなくても生命維持は可能になる、と言う離れ業を可能にしてしまっています。

可能にしてしまっている、と言う書き方をしているのは、口から食べ物を取れなくなった患者さん自身がそうなることを本当に心から望んでいるのか、安易に口からの摂取を諦めてしまっての結果なのか、その先の人生を患者さんが望んでいるのか、と言う色々な問題を大きく孕んでいる、と思うのです。

人は必ず老います。

そして、必ず死にます。

寺山修二は人は半分死んでいる状態で産まれて、死に向かって1日1日進んでいる、と言うようなことを言っていた、かと覚えています。

どんなに医学が進んでも、命あるものは必ず死を迎えるのです。

そう言うことを考える時、命のみを永らえて口から食べ物を取り入れられなくなった状態で、本人の意思とは無関係に栄養補給だけされ続けて、生命維持だけを強いられている、と言う問題ある部分も見えて来るのではないでしょうか。

厳しいことを私見で書きますが、医師は患者さんの生命を永らえることに一心になる時に、口からの咀嚼を出来ること、その為に口腔内をチャンと治療して置くこと、の意味を軽く考えているのではないか、と思えて仕方がないのです。

現状の証拠として、歯科治療を進めることに積極的に協力的な医師のは殆ど現存していない、と言う信じ難い現実があります。

口から食べられることが大事だ、と言いながら、全身的問題が発生すると、その治療、万が一の場合手術とかになると、その治療が最優先にされてしまう、と言うチョット聞いていると正しいかのようにも思えるようなことが罷り通っています。

しかし、本当に患者さんのQOL、ADLを考えていただけるなら、歯科治療をチャンと済ませて置くこと、全身的な病気とかが表に出る前にまず口から食べられる状態に治して置くように進言し、多少の体に問題があるなら、その状態をサポートしてでも歯科治療をして置く、と言う考えを持って下さる医師の出現を、私は心から待っています。

私の予言ですが、そう言うことが行われるようになったなら、患者さんが何がしかの病気を抱えて手術を受ける事態になったとしても、術後の回復が早いであろう、患者さんのQOL、ADLの復活がしっかりとしたものになるであろう、と明言します。

口から食べられることが生きていることであり、QOL、ADLを維持、保持するのに歯科治療は物凄く影響力があるのです。

キツイことを書きますが、医師が気が付いてくれない時代を今私達は生きていますから、患者さん自身が賢くなられて、歯を予めチャンと治して置く、それが最も今早い確実な道であろう、と思います。

実際、歯がチャンとしている方は、高齢者の中でも健康に過ごしているのではないか、と言うことに医師の方々が気が付いて欲しい、それを切に願っています。

歯科と医科がチャンと手を組んで、本当の意味での高齢者の、有病者のQOL、ADLをサポートしていける時代の到来を!

心の底から願って止みません。

 

 

投稿日:2012年6月7日  カテゴリー: