松元教貢歯科医院からのお知らせ
即時荷重インプラント治療の利点、欠点
私は、即時荷重インプラント治療をやり始めて12年以上になります。
ですから、即時荷重インプラント治療の利点と欠点は知り尽くしています。
利点は、何と言っても、最初から歯があること、それによって患者さんが歯がないと言う苦痛を味わなくて済む、と言うことでしょう。
又、最近では、即時荷重インプラント治療することで、最初から硬い、噛み応えの強い食べ物以外は普通に食べられる、食い縛ったりしてはいけませんが、日常生活上の食生活には然程影響を与えない、と言うものがあります。
抜歯即時植立即時荷重インプラント治療が出来れば、患者さんにとっては歯のない期間がない、人に会うのが恥ずかしくない、それどころか元の歯よりも綺麗に仕上げて差し上げられるので、喜ばれる、と言うのがあるのです。
ですから、特に女性の患者さんに即時荷重は喜ばれます。
私の手術の仕方、最小侵襲外科手術でなら、腫れたり痛んだりすることもありませんので、患者さんは手術受けたその日から綺麗な新しい歯が入っている、と言う口元に変わり、周りの方から綺麗になったわね、と褒められる経験をされるのです。
これが即時荷重インプラント治療(最小外科手術含む)の利点です。
では、欠点ですが、最大の欠点は、インプラントの生着が妨げられる危険性が伴う、と言うことです。
万が一、インプラントが揺れ出してしまったら、インプラント周囲の骨、歯茎は炎症を起こし、吸収してしまう為に、インプラントが脱落し、骨も歯茎も減ってしまい、リカバリーが非常に難しくなる、と言うことになるのです。
即時荷重インプラントの欠点は、即時荷重インプラントの利点と諸刃の剣なのです。
最初から歯があるから噛むことが出来、見た目も綺麗に治せる。
しかし、歯がある為に力が加わってしまう、舌や頬がインプラントを押す力になり、生着を妨げる。
そう言うことなのです。
ここで、気が付かれたとも思いますが、じゃあ力の掛け具合次第で成功が左右される、と言うことなのか、と言うことなのです。
つまり、即時荷重インプラント治療は、手術後のメインテナンス、気の使い方次第、正直に書くと患者さんの努力によって凄く左右されるのです。
私の経験上手術したその日から焼肉をバリバリ食べに行った方がいました。
幸いにして、その方は何事もなく治癒してくれましたが、その話を聞いて肝が冷えました。
ある方は、ピーナッツが大好きで、即時荷重インプラントして嬉しくて、毎日沢山ピーナッツを食べられました。
そして、1ヶ月後、気付いた時にはインプラントが動いていました。
当然、その方にはやり直しをさせていただきました。
その患者さんの場合には即時荷重インプラントしたことで、逆に治癒に時間が掛かってしまう、と言うことになってしまったのです。
即時荷重インプラントは、とても患者さんには利点が大きく素晴らしい治療方法です。
しかし、油断をしてしまって、揺れてしまうと余計に時間が掛かってしまう。
その鍵を握っているのが患者さん自身。
これを良く理解して下さい。
患者さんが真面目に努力して下されば、欠点を補え、素晴らしい利点を享受していただける、それが即時荷重インプラント治療なのです。
欠点を補う方法は、安心し切って歯応えの強いものを食べたりしない、先生にチャンと相談をする、と言うことです。
これさえ守っていただければ、患者さんは直ぐに綺麗な歯があって、食事することが出来ると言う素晴らしい成果を享受出来るのです。
投稿日:2012年7月12日 カテゴリー: